真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




俯いたまま一歩も踏み出せないで止まっていると、中哉達は平然と歩きだした。



よ、よかったはやく通りすぎて…。

ホッとしたのも束の間、彼らの足が私の前で止まった。



ドクン、胸が激しく疼く。



なんで……。





「怖くて俺らの目も見れねぇの?」




いきなり発せられた声に、ビクリと肩が跳ねる。



…喧嘩の時以外で、聞いたことない。


茂のこんな冷たい声。






「そりゃそーだよな。柚姫のことあんなにボロボロにしといて、俺らに合わせるツラもねーもんなぁ?」



「今でもゆーちゃんのこと虐めてるの、あんたでしょ」



「…何が不満なの?」





茂、夕、歩、海くん、違うよ。

…違うんだって。





「…あたしじゃない」





「はぁ…。まだそんなこと言ってんのかよ。お前じゃなかったら誰なわけ?」




「…あの子の、自作自演」



「…苦しまぎれもいいかげんにしろよっ…!ふざけんな!」



「ゆーちゃんは、そんなことしない…!姫に戻りたいからって、変な嘘つくな!」






…やっぱり信じてくれないよね。

もう、なんて言っても、信じてくれないのは目に見えてる。






…みんな、騙されちゃってるよ。


あの子に。




「───あ!いたいた!みんなぁ!探したんだからねっ!」