真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




「俺、進めるから花崎は黒板お願い」



突然普通にそう話しかけられて、戸惑いつつも私はチョークを手に持った。


話を進めていく須佐?くんを横目に、教室を前から見渡して心の中で苦笑いを零す。


髪の毛の色は黒は少なくて。

クラスの4分の1の席は空席。

凄い光景だ、本当。



沢山ある空席のなか、派手な色で落書きされた二つの机が自然と目に留まる。





──中哉と、夕の席。


そう、私たちは同じクラス。

そして、篠原柚姫も。




ただ、私が青嵐を辞めてから彼らがこの教室に来たことはないけど。



そこまで考えて、頭に浮かんできたのは今日の夕の──殺気に満ちた目。


思い出して、ゾクリとした。



そういえば夕は、裏切られるのが嫌いだったっけ。


だから私にあんな目を向けてきたのかな。