真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




でも、その半分の声は私が顔を上げると一瞬で止まった。


私の左頬にはってあった、シップ。


それが水の水圧で剥がれて落ちた。



むき出しになったのは、できたばかりの紫よりももっと酷く見える、治りかけの赤黒い大きいアザ。


左側にいた人たちは、それをみて息を飲む。


隠せきれない笑いを口元に浮かべていた篠原柚姫の顔も、驚愕の色に染められた。こういうのはあまり見たことがなかったんだろう、一瞬で目をそらされた。



そんなんで、姫をやってるなんて。



…ねぇ夕、あんた本当に顔と地位しか見られてないね。


何と無く、青嵐の人たちに同情してしまう。



もちろんそれは、心の底からの「可哀想」では無くて。


青嵐の愚かさに呆れて出る「可哀想」なんだけれど。