やばい、これは骨ちょっとイったかもしれない。
ありえないほどの痛みに耐えながら立ち上がる私を、まだなお笑い続ける周り。
鬱陶しくて、たまらない。
なんで、夕。
なんであんたはまた関わってくるんだろう。
ふらり、ふらり、進んでく私に誰かがドン!とぶつかった。
衝撃で後ろに倒れた私は、腹部に走った激痛に「うあっ…!」と声を漏らした。
なんで、こんなときに。
「いっ、いったぁ…!!」
…ぶつかってくるかな、篠原柚姫は。
周りは、「ひっどー、まだいじめてんの?」「篠原さん大丈夫?」「ちょっと痛い目に合わせた方が良いんじゃない?」という声で溢れ返った。
そこで、気づく。
そっか、そうだった。他の生徒が今まで私に何もしなかったのは、私に関わって良いのか分からなくて。
関わって青嵐に何か言われるかもしれないのが怖かっただけで。
幹部が皆の前で直接私に関わって殴ったら、それは──暗黙のルール崩壊の合図。
裏では篠原柚姫の悪口を言ってるギャルたちも、今はよってたかって私を責めていた。
…どっからどう考えたって、篠原柚姫がぶつかってきてたじゃん。



