すんませんでした、声を揃えてそう謝った南と暁をかばおうと私も立ち上がった。
でもそんな私には目もくれず、
「あー別にいんじゃね?」
軽くかるーく、茜はそう言い放った。
ええ!?
「いいん、すか?」
不安そうに茜を見る南。
いや、え、本当にいいの?
もうちょっと、ふざけんなみたいなのないの?寂しいよ私?
私の出番もなくなったし。
立ち上がりかけの体制が虚しくなって、そっと腰を元の場所に戻した。
「あれは、日向を仲間に入れることに反対してくる奴らがいたらって話だろ?」
「まぁ、はい」
「骨折とかしてねぇんだし、別にいいと俺は思うぜ。仲間同士の信頼を得るための喧嘩だろ?なら俺はなんも言わねぇよ」
…なーにカッコいいこと言ってくれてんだか。
ま、朝陽は過保護だから多少なりとも怒るだろーがな。と、ケラケラ笑いながらそういう茜は私の方に歩いてきた。
ん?
「まぁ、これでお前も認められたってことだろ?よかったな。それも、白龍のヤツら四人も倒すとかよくやったな」



