『いっ…!?』
────飛んできた中哉の足が私のお腹に入って、一瞬何が起きたのか分からなくなった。
あまりにも強い衝撃に、私は倉庫の外に体を打ち付ける。
はは、手加減されてても、まさか、中哉に蹴られるとは思ってなかったよ…。
『…、うっ……』
蹴られたお腹に鋭い痛みが走る。
倉庫の外に蹴り出された私はそこにうずくまって、動けない。
空いていたシャッターが、どんどんどんどん閉まっていく。
『…おねがい、信じてよ…!』
私の必死の叫びは、ガシャンと閉まるシャッターの音にかき消された。
次の日には、もう話は広まっていて。
私は今の姫をいじめた最低な前の姫。
そんなレッテルが貼られていた。
そんな私に話しかける人もいない。
と言うより、私と仲良くして、青嵐の幹部に嫌われるのが怖かったんだと思う。
私の存在を無視して、いない存在にする。
──気づいたときには、すでに暗黙のルールになっていた。
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