「い、イタイ!痛い痛い痛い痛い痛い!!おろ、おろしてぇぇ!」



おんぶで走るときの上の人への振動は計り知れないものだった。



もちろん、私の傷に響いてくるわけで。


私の断末魔的悲鳴が上がったのも無理ない。



…この階に先生いなくってほんとよかった。



「おまえな…走れっていったり、降ろせっていったりどっちだよ!!」


「だって痛い〜!!」


「ったく、歩いていくか」


呆れたように言って、私を降ろした南。


結局、私と南と暁で普通に歩いてるという状態になった。




あーやばい、茜絶対怒ってる。