今だに理解できてない私に、赤髪はため息をついた。
なんだし。
「だーかーらー、俺ら2人は最初っから戦う気はねぇの!お前の根性試しただけ。あの四人と戦うのも、お前がちょっとやられそうになったところでネタばらしして助けてやろーと、思ってたんだけど…」
「だけど?」
「お前、ホントに喧嘩やるようになってから一週間とちょっとしか経ってねぇのかってくらいスピードも正確さもすげぇから、ちょっと見入ってた」
「なーにーそーれー!?」
私の痛みと焦りを返してよー!
それにしても、ちょっとやられたところで助けてくれようとしてたとは。
でもまぁ、そんなところが、やっぱり白龍のメンバーらしくって、私の顔は綻んでしまったのだけど。



