真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】





『悪いけど、姫辞めてもらえるかな?』








………やってないってば。





はじめて向けられた海くんの冷たい目線に、ズキンとまた胸が疼く。


それと同時に、目頭が熱くなった。




…ダメ、泣くな。泣くな。





『…姫を、やめる?』


『そう。悪いけど、ゆーちゃんを姫にしようと思ってるから。ひなちゃんがそんなことする子だと思ってなかった』






あゆ、む。



──みんな、私を信じてはくれないんだ。





…これが、篠原柚姫の計画か。

私から、姫の座を奪うための。





恋は人を変えてしまう、そのことを篠原柚姫は知っていたんだ。


そして、その篠原柚姫の計画にみんなはまんまとのせられて。騙されてる。







一年間仲間だった私のことよりも、最近現れたばっかりの好きな人のことを信じちゃうんだね。








でも私姫じゃなくなったら、せっかく見つけた存在する意味、なくなっちゃう。







『みんな信じてよ…。私、やってないよ?その子が嘘ついてるんだよ!!?』




『…は?ふざけるのもいい加減にしろよ…!!俺らはお前に騙されてた。そんな最低な奴が今まで仲間だったなんて虫酸がはしんだよ』




『柚姫ちゃんが嘘をついてるようには見えない。いいからでてって、倉庫から』






なんで、なんでっ…!?






『ねぇ、中哉!信じてくれるでしょ?ねぇっ……!!』







信じてくれるっていったじゃん。

認めてやるっていったじゃん。





私のこと認めてくれたのも、信じてくれたのも、中哉達だけなのに。






『お前のことなんかもう仲間とも思ってねぇよ。

…でてけ。倉庫から。






───もう一生入ってくんな』








信じてくれなかったら生きてる意味、また、





……なくなっちゃうじゃん。






『なんでっ…!信じてよ中哉っ!!』




『…っ、いいからでてけっつってんだろ!!!』