真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




どう、しよう。


あと2人いるのに。



それも明らかにさっきまでとは格が違う。



「バカ、動いてよ」



自分の足を叩きながら力を入れようとするけど、脇腹に激痛が走って力を入れることもままならない。



はじによっていた赤髪と黒髪は、私の方に歩いてきた。




「お前のこと、ナメてたわ」


ボソリ、呟いた黒髪は私にむかって手を伸ばしてきた。



殴られると思って、目を閉じて、とっさに頭を庇う。



でも、数秒たってもこない衝撃に「あれ…?」と言いながら目を開けると不思議そうな顔した2人がいた。