どう、しよう。 あと2人いるのに。 それも明らかにさっきまでとは格が違う。 「バカ、動いてよ」 自分の足を叩きながら力を入れようとするけど、脇腹に激痛が走って力を入れることもままならない。 はじによっていた赤髪と黒髪は、私の方に歩いてきた。 「お前のこと、ナメてたわ」 ボソリ、呟いた黒髪は私にむかって手を伸ばしてきた。 殴られると思って、目を閉じて、とっさに頭を庇う。 でも、数秒たってもこない衝撃に「あれ…?」と言いながら目を開けると不思議そうな顔した2人がいた。