私の武器のスピードと狙いの正確さを最大限に繰り出して、正面にいるやつには鼻のしたにパンチをめり込ませる。
そして、その横にいる攻撃してこようとしてたヤツの鳩尾に回し蹴りを入れた。
「ウッ!!」
「カハッ…」
よかった、ちゃんと入った。
ここで入ってなかったら、私はもう終わりだった。
よろつく2人をみて、私は表情を硬くした。
…白龍のメンバーなんだ、さすがに一発はムリか。
視界が霞んで、意識が朦朧としてるはずの今がチャンス。
そうおもって、拳を握って構えてよろよろしている1人の鳩尾に拳を入れた。
「うぅっ…」
うめき声を上げたその人を横目でみて、もう1人にも食らわせようとすると後ろから残りの2人が近づいてきた。
「…なかなか、やるな」
よろよろしていた人は霞んでいた視界が戻ったのか、焦ったような顔で私の方を見てから、拳を握って振り上げた。
寸前でよけて、また顔面にパンチをめりこませる。
でも、後ろから来た気配に対応しきれず、脇腹に蹴りが入った。
「っ!!」
ふらつくけど、なんとか体制を立ち直す。



