「っ、」


遅かった…。




「マジでくるか?普通」


喉をならして笑いながらそう言うのは、さっき声をかけてきた黒髪。


後ろに不良っぽい5人を連れてる。



──やっぱり、ハメられた。



目の前にいる6人に、嫌な予感しかしない。


それも、黒髪以外はみんなこの学校の物とは違う制服を着ている。





あれ、この人たち、何処かで…?




「──あ、あんた達、白龍の!」




私に近づいてこなかった3分の1の人たちの、中心にいた6人。



「気づいたか」



ちょっと意外そうにそう言って、ニヤリと笑った。



そしてその隣にいた短髪の赤髪が目を光らせて口を開いた。