なんで、私に?
て言うかあんな人同じクラスにいたっけ?
話しかけられたことと、他にもいっぱいある謎な点を歩きながらぐるぐる考える。
──もしかして。
そう考えが浮かんだ時には、すでに私は裏庭の倉庫の前についていた。
でも裏庭には、誰もいなかった。
最悪の自体を考えながらも、慎重に倉庫の戸を開けて、物がぐちゃぐちゃに入れられている中を探していく。
でも、どかしてもどかしても、埃が舞うだけで使うような物は見つからなかった。
ないん、だけど。
中に入ってるのはゴミみたいな物ばかり。
私のさっきの予想は、あってた?
そこまで考えてヒヤリとした。
危ない、かもしれない。
早くここから移動しないと──
ザッ…、後ろから足音が聞こえて私はバッと振り返った。