「──あ、茜も。辛くなったら、助けてって言ってよ!どんとこい!」



ドンと、グーで自分の胸を叩いてから、その手をほどいて茜に手を振った。




「ぶっ」



吹き出した茜に背を向けて、今度こそ私は自分のマンションに向けて歩き始めた。