真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】





そう言いながらケラケラ笑う柚姫ちゃんは、さっきまでとは真逆の雰囲気になっていた。


ドクン、ドクン、心臓は余計に煩くなる。




『柚姫ちゃん…?』



この子は、ほんとうにあの子?




『てゆーか、あんなに男がいるのに誰もあんたのこと好きにならないって、女として見られてないんじゃないの?』




戸惑いつつも、整理がついてきた頭でなんとか口を開いた。



『…べつに見て欲しいとも思ってないよ。私たちは仲間で、仲間以上にはならないから』




『ふーん…。じゃあ、5人とも私が落としてあげるね?中哉は私のこと好きになったからー、あと4人。みんなが私のこと好きになったらあんたから、









…姫の座を奪ってあげるね?』










なに、いってんの…?





『は?なんで…』




『私、欲しいものは何をしてでも手に入れるタイプなの。彼らも、姫の座も、ね?』







そういって、トイレから出て行った篠原柚姫を私は甘く見ていたんだ。





姫の座から簡単に降ろせるわけないと。


彼らが好きになるなんてありえないと。





でも、たった2週間。




どんな手口を使ったのかなんて知らないし、知りたくないけど。




気づいたらみんなが篠原柚姫を好きになってた。




青嵐の倉庫にいっても、私は、

いらない存在。






誰も話しかけない。



篠原柚姫を自分に振り向かせようと必死になっている。


私に向けられていた言葉は、


『送っていってあげるよー』

『あした教室まで迎えにいくからまってろ』


篠原柚姫にむけられた。