「くそ、可愛すぎる、やられたぜ」
え。
私の両手が、まーくんの両手に包まれる。
「惚れたぜ…付き合おう」
「なんでそうなった?」
私のお口は無意識に、素でツッコんでしまっていた。
だって、まって、なんで!?
謎なんだけど!謎すぎるでしょ!
どのタイミング?どのタイミングで惚れたのまーくん!
びっくりだよ!
もはやまーくんの惚れるポイントわからなすぎて怖い!!
びっくりを通りこしてなぜか焦ってきた。
そんな私の様子をみていた白龍の下っ端が近づいてきた。
「まーくん、惚れっぽすぎるだろ!!」
「悪りぃな日向ちゃん…いや、これから仲間だし日向でいっか!」
「でも俺、正直日向には惚れねぇな」
「あ、俺も俺も!!」
今倉庫にいる人数だけでも50以上。
なのに、その中の3分の2くらいの人たちが近づいてきて一斉に話すから私の周りは一段と賑やかになった。
でも、残りの3分の1は私をよく思ってない人もいるはずだ。それはこの一週間でなんとかするしかない、か。
──今はそれよりも、
「ちょっとちょっと、今私には惚れないとか言った人いるでしょ!?」
この聞き捨てならない言葉。
なんの理由があって私には惚れないとか断言できるんだし!
「そりゃあ、最初は可愛い子だとおもったけどよ…」
「ガマガエルみたいな声出すし…」
「まーくんに頭突きくらわせるし…」
「それも一発KOだし…」
「林田には手刀いれるし…」
「それも林田のことモヤシダとか、くだらないギャグぶっ飛ばしてくるし…」
「「悪いけど俺ら清楚可憐な女の子がいいんで」」
それは見事なコンビプレーだった。
私の周りにいる彼らは、綺麗に声を揃え。
パーにした手のひらを「お断り」とでも言うように、私に向けてかざした。



