「オレ、増田奏多!(ますだ かなた)
奏多って呼んでくれていいからな!」
なんだか名前が似合ってる…!
なんて話しているうちに、静かだった倉庫がだんだん賑やかになってくる。
よかった、衝撃から立ち直ってくれたみたい。さっきのことは記憶から消してくれないかな。
にっこり笑いながら思っていると、下から「う、うぅ…」と言うドスのきいた声が聞こえてきた。
「ぎゃあ!!オバケ!?」
幽霊が床を這いつくばってくるという、この間テレビで見たホラーを頭に浮かべた私は目を閉じ、叫んで三歩ほど下がった。
「あー、いってぇ…」
ドスのきいた声が聞こえてきて、私は恐る恐る目を開ける。
と、そこには身長推定185センチほどの厳ついタコさんがいた。
…うそ間違えた、スキンヘッドさん。



