「っ、うん!」
そう返事をして、白龍の人たちのところに足を一歩踏み出した。
恐る恐る近づく私の手を、正面にいた可愛い子がグイッと引っ張った。
「えっ!?うわぁ!」
突然の出来事プラスけっこう強い力で引っ張られて、私はぐらりとバランスを崩して。
「え?うわ、ちょ」とか言いながらふらふら進んで、前のめりになって不良軍団のなかに飛び込んでしまった。
いやむしろ、突っ込んだ。
手を引っ張ってくれた子を通りすぎて、その後ろにいる不良軍団に突っ込んでしまった。
私の固い頭が厳ついスキンヘッドのお兄さんの腹筋にめり込み。
バランスを保とうと降り上がった腕は、モヤシみたいなひょろひょろした人の首に見事、手刀が入った。
スキンヘッドのお兄さんの「ごふ…!」と言う言葉にエコーがかかって聞こえた。摩訶不思議。
でもとりあえずバランスを持ち直した私は、転ばずに済んだ。
ふー、なんて息をついて
「ごめんね、だいじょう…ぶ…」
顔を上げた私は目を見開いた。
なんでって。
私を凝視している白龍の方たちと、目の前で白目を向いているスキンヘッドさん。
それと片膝をついて、肩で息をしてるモヤシさん。
…え?



