「こいつの噂は色々だ。知ってるやつもいるだろ」
「それって、あれですよね?現姫を…」
「ああそうだ。でもこいつはやってないって言ってる。
──茜と朝陽が信じてんだ、こいつを」
強い目でそういった美影に、また涙がでそうになった。
私には、まだその目は眩しく感じるよ。
「俺は噂なんか信じるより、コイツを信じてる。俺が認めてんだこいつを。
もし噂の内容が本当だったらそれは俺の責任だ。──そんときは俺をどうしようと別に構わねえから」
「俺ら、だろ?まぁそういうことだ。日向ちゃんがいるのが嫌な奴がいたら、そんときは俺らに喧嘩売りにこい。
まぁでも、お前らも日向ちゃんとちょっと一緒にいたらそんな気起こんなくなるよ」
「こいつらが、信じてんだ。俺らが信じねぇ理由がないだろ?」
「まぁそーゆーこったな」
「俺ら5人はこいつを信じてる、仲間に入れてやりてんだ。無茶いって悪いと思ってる、でもこいつを仲間に入れてやってほしい」
じゃねぇと埋めらんねぇんだ、こいつの寂しさ。
困ったように眉を下げて、無表情を崩してそう言った美影に堪えきれなくなって、今日で何度目かわからない涙が溢れてしまった。
──皆の強い意志をもつ目。
私には眩しく感じる目。
──ねぇ、いつか私も。
その目を眩しく感じない、その目をできる人になれるかな?
「皆の総長や、憧れの人を巻き込んでごめんなさい。…でも、私は皆の仲間になりたいですっ…!!
皆を守れるくらい、強くなるから。
皆の足を引っ張らないくらい、強く。
だからお願い、私を仲間に入れてくれませんか!」
私の心からの精一杯の願い事。



