真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




「日向って勇者だな!!」


「ぶ、ふはっ!…ちょ!日向ちゃんこっち向かないで!」


「俺お前が怖ぇ!すげえよ初対面の血の気盛んな不良どもにタンカきるとか!」



こっちがホッとしてんのにどういうつもり。


とくに朝陽さん!

むしろ八割がた朝陽さん!




「ふっ、おもしれぇ」




でもそんな私の怒りは美影のステキすぎる笑顔によって、浄化された。



…は、鼻血もんだよこれ!!


イケメンすごい!最強!


おかげでうるさかった倉庫は再びシンとなった。


当の本人は首を傾げてる。


「…?まぁいいや、とりあえずあと言っておくことがある。

こいつは、青嵐の────元姫だ」


ザワつく倉庫の中に、私の心臓が嫌な音を立てた。


「っ、」


当たり前の反応だ。


わかってはいるけど、やっぱりこの目線は、嫌い。



でも、逃げたらダメ。



俯きそうになった顔を、しっかり上げてグッと唇を噛んだ。