仕返ししてやるつもりが、こっちまで慌てちゃってるんだから本当にバカだ。
だって茜が超ド級のイケメンだってこと忘れてたんだもん!!
もう決めた、茜に仕返しする時は顔は近づけない、目線合わせない、ゼッタイ。
「イケメンドアップ、ダメ、ゼッタイ」
ブツブツそんなことを呟く私をみて、タカがゲッという顔をして引いた。
お前にだけは引かれたくないよ中二病。
はーっと息をついてパッと顔を上げると、朝陽さんとミッキーまでもが顔を赤くしていた。
…なぜ。
私の目線に気づいた朝陽さんが我に返って、焦り始める。
「あ、茜!イチャつくなら別の場所でやれ!日向ちゃんもいきなりキキキキ、キスしようとするなんて大胆すぎるぞ!」
「いや、微塵もキスしようとしてないよね」
なんで私たちより焦ってるの朝陽さん。
キスのところどもりすぎだよ朝陽さん。
てゆーかどうしたらあれがキスになるの?
ちょっとバカにしようとして顔を近づけたら、イケメンフェイスによって反撃(自爆とも言う)されただけですけど。
でも、そんな私の心のなかも知らずにミッキーが朝陽さんに便乗した。
「そそ、そうだぞ日向!破廉恥だ!皆いる前でなにしてんだよ!?」
…いや、だからさ。
「日向…オメェなんですぐ目線そらさなかったんだよ!」
なんだこの人たちめんどくさい、なんて思ってる私に追い打ちをかけるように茜がわめいてくる。
「そんなの茜が反らせ!」
「そらせなかったから言ってんだろ!」
「私だってそうだし!」
イケメンのくせにイケメンのくせにイケメンのくせに!!
「…お前らがバカだってことはわかった。いいからいったん静かにしろ」



