真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



仕返ししてやるつもりが、こっちまで慌てちゃってるんだから本当にバカだ。


だって茜が超ド級のイケメンだってこと忘れてたんだもん!!



もう決めた、茜に仕返しする時は顔は近づけない、目線合わせない、ゼッタイ。



「イケメンドアップ、ダメ、ゼッタイ」



ブツブツそんなことを呟く私をみて、タカがゲッという顔をして引いた。



お前にだけは引かれたくないよ中二病。




はーっと息をついてパッと顔を上げると、朝陽さんとミッキーまでもが顔を赤くしていた。



…なぜ。



私の目線に気づいた朝陽さんが我に返って、焦り始める。



「あ、茜!イチャつくなら別の場所でやれ!日向ちゃんもいきなりキキキキ、キスしようとするなんて大胆すぎるぞ!」




「いや、微塵もキスしようとしてないよね」



なんで私たちより焦ってるの朝陽さん。

キスのところどもりすぎだよ朝陽さん。



てゆーかどうしたらあれがキスになるの?


ちょっとバカにしようとして顔を近づけたら、イケメンフェイスによって反撃(自爆とも言う)されただけですけど。


でも、そんな私の心のなかも知らずにミッキーが朝陽さんに便乗した。



「そそ、そうだぞ日向!破廉恥だ!皆いる前でなにしてんだよ!?」



…いや、だからさ。



「日向…オメェなんですぐ目線そらさなかったんだよ!」



なんだこの人たちめんどくさい、なんて思ってる私に追い打ちをかけるように茜がわめいてくる。


「そんなの茜が反らせ!」


「そらせなかったから言ってんだろ!」


「私だってそうだし!」



イケメンのくせにイケメンのくせにイケメンのくせに!!



「…お前らがバカだってことはわかった。いいからいったん静かにしろ」