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少し前の話。
私は高1の時に彼ら、
──青嵐の姫になった。
私の背負ってた過去も聞いてくれて、彼らの過去も少し話してくれた。
私は、俺様でクールだけど本当は優しい中哉が密かに好きだった。
もちろん、みんなが私のことを仲間としか見てないのも知ってたし、わたしの恋愛感情を知られて気まずくなるのも嫌だから、極力隠し通してきた。
まぁ、鋭い茂にはバレてたけど。
近くにいれれば幸せだったし、この恋が叶ってほしいなんて微塵も思ってなかった。
私の生きがいは彼らだと言っても過言ではないくらい、私は彼らを信用してたし、好きだった。
───初めてだったんだ。
仲間ができたのも、自分を信じてくれるひとができたのも。
でもそんなのは呆気なく崩れた。
……2年生の春、篠原柚姫が転校してきたことで。
中哉が、彼女を気に入ったらしく、倉庫に連れてきた。
───…それが始まりの合図だったと思う。
『あ〜!その子転校生ちゃんじゃん!』
『ほんとだ!なんで中哉が連れて来てんの??』
『気に入ったから。別にいいだろ。…日向仲良くしてやってくれ』
気に入ったから、そういった中哉の言葉で胸がドクンと疼いた。
普段無表情な中哉の顔がほんのすこし、ほんとうにすこし、緩んだ。
戸惑いを隠せないまま、顔を俯かせて返事をする。
『っ、…うん』
中哉が篠原柚姫を見つめている目を見て、あぁ、好きなんだって分かってしまった。



