そう思ったのは私だけじゃないらしく。
皆も焦ったように口を開く。
「ちょ、美影ほんとにいいのかよ!?」
「俺はお前の軽さが理解できねー」
「俺、美影がときどき怖くてたまらねーよ朝陽。なんなんだ?あいつは?脳内どういう構造なんだよ?」
「わりぃな、茜。俺にもわかんねぇ」
ごもっともだ。
絶対反対されると思ったのに。
「足手まといに、なるかもよ?」
美影の顔を見ながら、そう言うと横で茜が首を上下に激しく振っているのが見えた。
私が言ったことだけどさ、そんな全力で肯定されるのも辛いけどね。
「それなら、俺らが喧嘩教える」
当たり前、とでも言うように相変わらず無表情でそう言われた。
いや、今まで茜には教えてもらってたけど…。
「い、いいの!?」
「だって、じゃねぇと強くなれねぇ」
「いや、そ、それはそうだけど…」
「──皆を守りたいんじゃなかったのか」
…そうだ。
遠慮なんかしてる場合じゃない。
考えて、迷ってる暇はない。
「守り、たい。…私に喧嘩を教えて、お願いします」
「あぁ」
満足したように頷いて、美影は皆に向き直った。
「つーわけだから、これからお前らよろしく頼む」
「「っええぇ!?」」
「なにおめぇら自己完結してやがんだ!」
「はぁ、もう美影の自由度はどうにもできねぇな」



