真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



そう思ったのは私だけじゃないらしく。



皆も焦ったように口を開く。



「ちょ、美影ほんとにいいのかよ!?」


「俺はお前の軽さが理解できねー」


「俺、美影がときどき怖くてたまらねーよ朝陽。なんなんだ?あいつは?脳内どういう構造なんだよ?」


「わりぃな、茜。俺にもわかんねぇ」



ごもっともだ。



絶対反対されると思ったのに。




「足手まといに、なるかもよ?」



美影の顔を見ながら、そう言うと横で茜が首を上下に激しく振っているのが見えた。



私が言ったことだけどさ、そんな全力で肯定されるのも辛いけどね。





「それなら、俺らが喧嘩教える」



当たり前、とでも言うように相変わらず無表情でそう言われた。


いや、今まで茜には教えてもらってたけど…。




「い、いいの!?」


「だって、じゃねぇと強くなれねぇ」


「いや、そ、それはそうだけど…」





「──皆を守りたいんじゃなかったのか」





…そうだ。


遠慮なんかしてる場合じゃない。

考えて、迷ってる暇はない。




「守り、たい。…私に喧嘩を教えて、お願いします」



「あぁ」



満足したように頷いて、美影は皆に向き直った。




「つーわけだから、これからお前らよろしく頼む」



「「っええぇ!?」」


「なにおめぇら自己完結してやがんだ!」


「はぁ、もう美影の自由度はどうにもできねぇな」