そんな茜と私をみて笑う、朝陽さん。




慌てふためく茜をみて、茶化す皆。





あったかい。


この空気全部。




茜と朝陽さんはまだ会って1週間。

それ以外の皆は初対面。



──だけど、だけどね。




私もっと皆のことを知って仲良くなりたい。



皆にも、私のこと知ってほしい。




だから、これから、よろしくね。




「皆も信じてくれて、ありがとっ…!」





まだ涙は止まらないけど。



茜に抱きついたまま、緩む顔をこらえることもなく、笑顔で。



皆にそう言った。