「んぐぅっ……」


「やっだー!大崎きったなーい!」



瑠璃は口からティッシュを吐き出すと、


「由香里…、た、助けて」


と私に言ってきた。





フイッ


私は顔を背けた。



「…!ゆ、かり…」



私はいつも、傍観人。

見てることしかできない。


いじめたら後から呼び出されるのがめんどくさい。

でも逆にかばったりしていじめるなんてもっと嫌。


私は一番巻き込まれにくい傍観人という立場になった。