………………


「響子!

もうすぐ、着く。起きて。」



佐原さんの声で重いまぶたを開ける。

変な寝方をしていたみたいで、く、首が痛いわ…!!






そんな私の目の前に広がるのは、チューリップ畑。


色とりどりのチューリップが風に揺られてとっても綺麗なの。






………って、普通ならありえない状況よね!?



家の庭に広大なチューリップ畑って何。

ここはオランダかっての。





うん、でもここは社長宅の一部。



これだけで、どれだけ社長が変な人かわかるでしょう?



メルヘンの住人なのよ。