そのまま車は、事務所の社長宅へと向かう。



社長から何か大事な話があるんだとか。





社長、私の話全く聞いてくれないから、あんまり好きじゃないのよね。




そう思いながら、窓の外を眺めた。




眩しい太陽の光が目をさす。

それがフラッシュとダブって、さっきのことが思い出された。






フラッシュの中聞かれたのは事件のことばかり。



イスカー賞については1度も触れてこなかった…。




確かに事件のことは、怖かったし、大きな出来事ではあったかもしれない。






でも、私自身の努力よりも、ただの事件の方が重きを置かれているようで、すごく嫌だった。