タツローがどういう答えを期待しているのか、ちょっぴり不安です。
それから、タツローが前科者になろうと、私の両親も、もちろん私も、少しも気にしていません。タツローも知っての通り、私の両親はタツローのことが好きですし、無実を信じています。それに実の息子のように思っているのは知っているでしょう。それは私が嫉妬を覚えるほどです。
それに父の言うことには、今の法律だと刑期をまっとうしてその後十年間法律を犯さなければ前科はなくなるそうです。だからそのことも心配いりません。
こちらは、昨夜から雪が降っています。いつもなら意味もなく嬉しい私も、あなたとボンが寒さに震えているのでは?と思うと、雪を呪っています。
12年後のクリスマス・イブの予定はあいてますか?よろしかったら、今から予約を申し込みたいのですけど、……。 ――――
思わず微笑んでしまう内容だった。
詩のほうは、僕には良し、悪しはわからなかったが、なにか心を叩くものは感じた。それは、優紀の心情と、僕へのエールが汲み取れたからだ。
特に『青春を持っている限り、不可能はない…。昨日想い描いた夢は、今日の力となり、明日にはこの手の中に…』というくだりが気に入った。どこからか力が湧いてくるような気がした。
僕は12年後のクリスマス・イブはエリザベス女王と予定が入っているが、何とかキャンセルし、都合をつけたいと思う。
それと詩は綺麗で、よくまとまっていて、しかも感動ものでした。これは決して“よいしょ”ではないです。君の意外な才能を見せられたような気がします。
それに君の心のポシェットの中身にまで文句をつける気はない。それどころか、“ときめき”という輝く宝石で一杯になることを望んでいる。
などと書いた手紙を出した。
それから、タツローが前科者になろうと、私の両親も、もちろん私も、少しも気にしていません。タツローも知っての通り、私の両親はタツローのことが好きですし、無実を信じています。それに実の息子のように思っているのは知っているでしょう。それは私が嫉妬を覚えるほどです。
それに父の言うことには、今の法律だと刑期をまっとうしてその後十年間法律を犯さなければ前科はなくなるそうです。だからそのことも心配いりません。
こちらは、昨夜から雪が降っています。いつもなら意味もなく嬉しい私も、あなたとボンが寒さに震えているのでは?と思うと、雪を呪っています。
12年後のクリスマス・イブの予定はあいてますか?よろしかったら、今から予約を申し込みたいのですけど、……。 ――――
思わず微笑んでしまう内容だった。
詩のほうは、僕には良し、悪しはわからなかったが、なにか心を叩くものは感じた。それは、優紀の心情と、僕へのエールが汲み取れたからだ。
特に『青春を持っている限り、不可能はない…。昨日想い描いた夢は、今日の力となり、明日にはこの手の中に…』というくだりが気に入った。どこからか力が湧いてくるような気がした。
僕は12年後のクリスマス・イブはエリザベス女王と予定が入っているが、何とかキャンセルし、都合をつけたいと思う。
それと詩は綺麗で、よくまとまっていて、しかも感動ものでした。これは決して“よいしょ”ではないです。君の意外な才能を見せられたような気がします。
それに君の心のポシェットの中身にまで文句をつける気はない。それどころか、“ときめき”という輝く宝石で一杯になることを望んでいる。
などと書いた手紙を出した。

