「あーぁ、やっぱ好きな人いるのかぁ。」

なんて思いながら電車を待っていた。
今日から部活に参加している私。

私はソフトテニス部。

今日は、なんだかいつもより荷物が重く感じた。



すると…

「楓っ!!」

と誰かに呼ばれた。
後ろに立っていたのは

「隼人!?」

頭からずっと離れない隼人がいた。

「隼人どーしたの?」

「どーしたの?って俺、電車乗らねーと
帰れねーもん。笑」

最初驚いたが、あとから笑いながら
そう言った。


「あ。そっか。そーだよね。
でも帰るの遅くない?」

「やっぱ楓、見てくれてなかったんだね。
俺、サッカー部の練習に今日から参加したんだ。
テニス部、隣なのにさ。
気づいてくれてなかったんだな。笑」


あ…確かに女の子がキャーキャー言ってると思った。
これが原因か…笑

隼人の周りは女の子から人気だ。
もちろん隼人も。

「あ…。ごめん。練習に夢中で…」

あー、なんて思われたんだろ…

そう不安になっていると

「知ってる。すげー集中してた。
楓うまいんだな、テニス
年上の奴とか他の奴より、うまかった」


え…?
隼人は見てくれてたの…?

ちょっと期待しちゃうじゃん…