「うわーっやばいー」


放課後。


15点と書かれた答案用紙を手に、玄関の扉を開ける。


絶対怒られるーっっ(泣)


靴を脱ぎ、リビングへ入っていくと、おじいちゃんが「お帰り」と言った。


そして一言。


「手洗いうがいをしなさい」


「…」


私は黙って洗面所へ向かった。


おじいちゃんは古い人。


古いって言うのは、考え方が。


何かあるたびに昔はー…とか言うし、この前なんてね?リビングの机を拭くのに力が入ってない、とかいって頭を叩いたんだよ!?


洗面所から戻ると、おじいちゃんは私がもって帰った答案用紙を見ていた。