おじいちゃん、ありがとう。ー初めて気づけたものー

「どうしたの、その声」


私は明るく聞いた。


悟られてはいけない。


トーンを落としてはいけない。


明るくいなきゃ。


そう自分に言い聞かせた。

『もうすっかりこんなになってしまったわ』


おじいちゃんとしばらく会話をして、電話を切った。

泣くな。泣くな泣くな。


私は急いでベッドの中に入った。


「ぅ…うぅ」


良かった。皆が寝静まった後で。


「ぅう…ぅあ、ぁぁ、ひっく」


私は声を押し殺して泣いた。