泣虫女 と 毒舌男


ミカンの言っていることが分からず、私は聞き返す。




「ん~!!美味しい!!」



ミカンはスパゲッティを口にして、味の感想を述べる。



見事に話を反らされた.




「ま、これだけはアドバイスしておくよ。



水上は蜜奈のこと、そばに置いておきたいんだよ」




「え?」



思わぬ言葉に私は掴んでいたご飯を落としてしまった。



「だって蜜奈面白いもん。



泣き虫だけど、強がる所があるから。



あたしはそういう所好きだな」




「…そ」



ミカンのセリフに照れた。



だからこれ以上ミカンに質問するのはやめた。




「蜜奈ももうちょっと、女の子らしくなればいいのに。



そしたら可愛いと思うよ?」