泣虫女 と 毒舌男


「おいおい、無視する気か?」



なんて言うと、水上は私の前に立った。




「あんた、バカ?!」



思わず出してしまった言葉。




「俺さ前から言おうと思ってた事があるんだけどさ」




なんて言うと、突然深刻な面持ちをして来だした。




「何?


別にどうでもいいことでしょ。



どいて.あんたがそこにいると、通行人の邪魔。



特に私の。  どきなさい」




「待てよ、俺の話を聞け。



大事な話なんだ」




何だよコイツ。



もしかしてようやく私を傷つけたことに気がついたか。




よぉし、聞いてやろう。