泣虫女 と 毒舌男


「2人ともひどくない?



俺の髪の毛で話を面白くしてさ…



まぁ事実だから仕方ないけど」




「やっぱり!!先生に言いに行ったんだ!!


ハハハ!!!」




とびっきりの笑顔を漣に見せる如月に腹が立つ。





そして俺はこの時間、一言も言葉を発していない.





「ちょっと嘉寿。


何黙ってんだよ。何か話せよ」



「うっせぇよ」




「なに怒ってんだよ」




俺が今声を出したことで、明るかった雰囲気が台無しになってしまった。





「行こ、ミカン。



教室に戻ろう」