泣虫女 と 毒舌男


「ハァ?何で中庭なんかに行かなきゃなんないんだよ。



俺はさっさと昼飯を食いたいんだ」




「中庭に持って行くぞ!!ほら!」



と、そそくさと俺を促すと俺は中庭へ向かった。




今日は晴天。中庭にいるには取って置きの天気だ。




「…で、何で中庭で食べんだよ?



いつも教室で食べてるのによ」



俺は漣に愚痴を零す.




「だって美夏ちゃんがいつも昼はここで食べてるって言うからさ―



だったら俺たちもここで食べようと思って…



美夏ちゃんたちを誘ってみた!!」




なんてお気楽に言う。



お節介め。




待てよ…美夏って言ったら、アイツもいるんじゃねぇか?!




「でかしたぞ!!漣!!」