泣虫女 と 毒舌男


あそこまで嫌い宣言されたから、もう俺に振り向いてくれることなんて無いだろう。




だけど俺は、如月を諦めない。




まだアイツに恋心はないけど、手放したくない。




しかし俺にチャンスはあるのだろうか――






<翌日>




あ"~!! いらつく.




今は午前中の授業の真っ最中。




さっきの休み時間にちょっとしたことがあり、それにむかむかして先生の声なんて聞いていられない。




それに先生の説明なんて聞かなくても、どうせテストで点は取れるけど。




さっき見たもの。




それは――




如月の笑顔。




別に悪いものではない。