水上side
今俺はクソ女を陥れている。
今はアホとかクソとか言っているが、実際の所そこまで蔑もうとは思わない。
だけど自発的にそのワードを口にしてしまう。
「何も知らないくせに、そんなこと言わないでよ!!
私がどんな思いであの時接していたのかも知らないくせに!!
それなのにどんどん口から出任せ言って…
あんたなんか、一生大ッ嫌いなんだから!!!」
今まで何も言わなかった如月が、ここまで必死に伝えてきた。
軽々しく言ったから思わぬ言葉に仰天して、如月を抑えていた体制に力が入らなかった。
だから如月は俺を押しのけて、道を走っていった。
まただ… 俺、またアイツを泣かせてしまった。
最低だ・・・・
