泣虫女 と 毒舌男


ミカン...水上を見る目とはうってかわって、目が輝いている.




でもその理由はわからなくはない.




水上と比べたら明らかに槌田君の方がいいから.





「おい、アホ女。


ちょっと来い」




槌田君を見ていたら、水上に呼ばれる。



正直命令を聞きたくない。





ミカンの背中に隠れようとする。




だけど…



「アイツが特定の女を相手にすることなんて、珍しいから。



嘉寿の場合、すぐに飽きるだろうし。



少しの間だけ、我慢して?」




と、槌田君に耳元で囁かれた.




要するに私は水上にとって、遊び道具なのだ。