泣虫女 と 毒舌男


と、知らない人は隣にいる水上を指す。



水上は相変わらず私を嘲る感じで立っている.




「こいっつぅ~」



掴んでる腕の近くから、いきり立つミカンの声が聞こえた.



少しだけ前に進んでしまったミカンを、必死に止めた。




この人、マジで水上をどうにかすると思ったから。




「俺の名前は槌田 漣(つちだれん)。



嘉寿の友達なんだ.よろしく.



あ、如月さんの名前は知ってるよ.



隣にいるのは…蜜奈ちゃんの友達?」




何、このものすごくフレンドリーな感じの人。



少しだけ頭を茶色くして、水上と同じくらい高い身長して.




それに私の名前を知ってるって?




何で・・・?



「はい!!あたし、蜜奈の友達の三広美夏です!!



こちらこそよろしくお願いします」