理由は午後の授業の合間にある休み時間に、水上のことを聞かれたがしらばっくれたり誤魔化そうとしたりしたからだ.
「お手柔らかにお願いしますよ~」
「そうしようと思ったけど、蜜奈がさっきから正直に答えようとしないからでしょ!」
ダンッと机を叩かれる.
それにつられて私の体はびくりとする.
「いや、だって~」
「もう!はっきり言ってよ!
どうして昼休み、帰ってこなかったの?
それで授業が始まるギリに教室入ってきて…
かと思えば、平気な顔をした水上が廊下歩いてるし...
訳がわかんないよ!!」
ミカンの怒りがヒートアップする.
「まぁまぁ、とりあえず一旦落ち着いて.
とりあえず、座りなよ」
席に座っている私を真っ正面に立ちはだかって、事情聴取をするミカンに私は彼女を落ち着かせようとした。
