泣虫女 と 毒舌男


不思議で不思議で仕方ない。


水上に話し掛けられたことによって止まっていた足を動かす。


「あんたみたいな低俗の男より秀でてる人はたくさん居るんだから!」



私はぶっきらぼうに言った。  


相手の反感を買うとも知らずに。



「何だよ!!お前!

好きな人が出来たって。
マジアホくさ。


上手く行かないってわかってんのに、思いつづけるのか?


お前、やっぱりバカだな。


見ててかわいそうだよ」