「あ?そうだろ。男と女が二人で出かけたんだ。デートだろ?」

何言ってんだコイツ、というような表情で逆に聞かれてしまった。

そういうことか…。

「そ、そうですよね。すみません…」

なんか、変に期待しちゃった。
デートはデートなんだけど、そうじゃなくて…

「ま、俺はそういうのじゃなくて、普通にご褒美として、デートに誘ったんだけどな。お前のこともっとよく知りたかったし」


「なんで…そんなこと…。期待しちゃうじゃないですか。」

言うつもりはなかった。
でも、自然に口からこぼれていた。