別に、と言わんばかりの表情をした片岡さん。

ハンドルを切って、車を停める。

いつの間にか着いていた場所。

「ここ、どこですか?」

敷地の広い場所。
噴水があって、周りにはガーデニングがすばらしかった。

「おれんち」

あぁ、そうか、片岡さんの家…。

ふむ、と頷こうとしたとき、はっとした。

「えぇぇ?!」

そんな私を無視して車を降りてスタスタと行ってしまう。