「似合ってる。さすがだな」 誇らしげに笑う片岡さん。 私は、そんな片岡さんを見て、泣きそうになってしまった。 「私…ッ、なんにも、ないです…ッ。なのに、こんな…」 すべてを言う前に、片岡さんに抱きしめられた。 強く、でも、壊れ物を壊れないようにと優しく…。 「俺が、お前に似合うと思って渡したんだ。俺にとっては、志帆がそれを着て俺と踊ってくれれば、最高なんだけど?」 そんな優しいこと、言わないでよ…。 私はもっと涙が溢れてきた。