「あの…」 なにかしゃべらなきゃと思って口を開いたとき、片岡さんに遮られた。 「あの男、誰」 冷たい言い方。 怒ってる…? 「えっと、クラスメイトです。隣の席の…貝塚くんっていうんです」 自然と声が震えた。 なんか、いつもと違う。 「へぇ。手、繋いでたじゃねーか」 信号が赤になり、車を停めて私を見る。