んー、荻原真司と付き合ったのはいいけど
…

なにすりゃいいの？ってかんじだし…

今日もなんかぎこちない。

付き合う前の方が楽しかったなぁ。

なんて。わがままだよね。分かってます。


「あ、柚葉、また荻原くんこのとで悩んでるでしょー？」

やっぱり。花蓮に隠し事はできないね。

「付き合ってからぎこちないしさぁ…」

とりあえず、思っていることを全部打ち明けた。


「…あのさ。デートすれば??」

デートかぁ。デート…デート?!

え。ってことは！荻原真司の私服がみれるの?!

「今、柚葉は、荻原君の私服みれるのかなー？とか思ってたでしょー？」

…まって。なんでわかったの？

「柚葉は、顔に出過ぎ。」

「そ、そーかなぁ…」

そんなに顔にでてたの?!

「ってか！デート!!!誘いなよ！」

え、あたしが荻原真司を誘うのー?!

「ってか柚葉さ。荻原君のことなんて呼んでるの？」

「えっとー、本人には荻原。で、他の人とはなすときは、荻原真司。」

「はー?!名前で呼んでないの?!カレカノなのに?!名字?!」

…そーですよーだ！どーせ名前でなんて呼べませんー！

「そして他の人にはフルネームとか！おかしすぎ！本当に付き合ってんの?!」

…すいませんね。名前で呼べてなくてー！

「いい？まずは名前で呼びなさい！」

「無理だよ！荻原は荻原でいーの！」

「ゆーずーはー？わかってるよねー？」

…花蓮怖い。

「わ、わかりました…」

「よし！わかったならさっさとデートに誘ってこーい！」

…なんて誘えばいいのさぁ…