「何でそんな冷たい目で見るの!?心に来たーー!!」
「はいはい。静かにしましょ〜ねぇ」
いつまでも続きそうなバカ騒ぎを止めに入る銀髪。
それで静まるのだから大したものだ。
そんな事気にしてもいないであろう黒髪は話を続ける。
「なぜそこまで拒否する。普通の女なら喜んで食いつく話だぞ?」
「普通の女?その辺にいる女と同じにしないでくれるかな。自意識過剰のナルシスト集団に興味は無いものでね。第一、会ったばかりの人間を信用すると痛い目見るよ?」
希龍を騙す気なんて毛頭ないけど。
だとしても全国No.1の暴走族。
その称号が欲しいやつは数え切れないくらいにいる。
何かあってからじゃ遅いんだ。
これは舞蘭の総長からの忠告。

