「飯食いに来た」
分かっていたもののあれだけ楽しそうに笑っていた赤髪を見てしまった以上やっぱり壁を感じる。
この人は女嫌いだからね。
麗の時の私とは明らかに見る目が違う。
とは言え所詮ただの知り合い程度。何も気にすることは無い。
はぁ、と一つため息をつき「光にぃたちは?」と問いかける。
「俺らもだよ」
「可愛い妹の飯食うために決まってるだろ〜!」
可愛い妹の飯?
それってつまり私が作れってことですか!?
私に向けられる期待の眼差し。
答える気は毛頭ないんだけど…。
「疲れてるんだけど…」
今までの出来事のせいで一気に瞼が重くなる。
油断したら今にも閉じそうだ。
「お願い…」
そんな私の思いが届くはずもなく。
私より少し背が高いくらいのオレンジ頭がわざわざ屈み首をかしげながら見上げてくる。
クリティカルヒット!!美希に999999のダメージ!
なんてナレーションが私の脳内に響き渡る。
実は可愛いものには目がないのです。
どんなに頑張っても折れてしまう。

