ドアノブに手をかけるもののどうも開けたくない。
ドアの向こうにある気配を感じる。
だいたい予想はついてるけど…
乗り気ではないが入らないわけにもいかないため意を決してドアを開けた。
瞬間に飛び出し私に抱きついてきた物体。
「おはよう!今日も可愛い我が娘よ!!」
華城玲哉(かじょうれいや)
私のお父さん。気持ち悪すぎて認めたくないけど認めざる負えない私の父。
こんなんだけど一応華城組の組長。
大丈夫なのかな…組が心配だよ。切実に。
そんなお父さんを引き剥がしやっとの思いでお母さんの元へとたどり着く。
「おはよう。お母さん」
「あら美希おはよう」
華城紗香(かじょうさやか)
綺麗すぎる私のお母さん。
例の怒ったら怖い元レディース総長だ。
朝から私を呼び出した本人は優雅に紅茶を入れていた。
とくに怒った様子もなくホッとする。
私はそのまま食卓テーブルの椅子に腰を下ろした。
「この時間に話ってどうしたの?」
正直早く済ませて寝たい私は単刀直入に聞く。
話を切り出した私に微笑みながら紅茶を渡し、そのまま向かいの椅子に腰をおろす。
紅茶を一口飲んだ後、やっと口を開いた。

