ピーンポーン


沢山あった荷物もある程度片付いてきた頃、部屋に響き渡るチャイム。


あんなに眠かったはずなのに片付けていたせいですっかり目は覚めていた。


めんどくさいものの出ない理由もないため立ち上がり「はい」と一言いい歩き出す。


そしてそのまま誰かを確認せずにドアを開けたことをめちゃめちゃ後悔した。



私の目の前には5人の男。


黒、青、銀、オレンジ、赤と色とりどりな髪の色。


その姿は間違いなく朝私を強制連行した希龍のメンバー。


ツイてない。心からそう思った。


あまり気分の良くない私と、私を見たまま一向に話そうとしない希龍。


何しに来たんだろ。


あんなに尋問してきた奴らが、一言も話さないのは心配になり話しかけてみることにした。



「ねぇ。どうしたの」



私の言葉で我に返ったのか、やっと口を開き始めた。